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◆喜びも悲しみも幾歳月 [1957年 松竹] | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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ある灯台守の妻の手記からヒントを得て、木下監督が作り上げた夫婦の一代記。上海事変の1932年、新婚早々の一組の夫婦が観音崎灯台に着任した。二人の生活は、戦争に翻弄される日本と同じ苦労をたどる。戦後も、一人息子の死や娘の結婚という悲喜こもごもの連続であった。25年にわたる夫婦の姿を通して、木下は『二十四の瞳』と同じように、日本の同時代史を見事に描いてみせる。木下は、日本人好みの感傷を織り交ぜながら、波瀾万丈の一代記をうまくまとめあげ、北は北海道の納沙布岬から南は五島列島の先の女島まで、全国15か所に縦断ロケを敢行し、その後のロケ地とのタイアップによる製作方法のさきがけとなった。作品は記録的な大ヒットとなり、「おいら岬の〜 灯台守は〜」で始まる映画の主題歌も、行進曲風なアレンジによる若山彰の歌唱により、多くの人々に親しまれた。「キネマ旬報」ベストテン第3位。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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